子どもが一生懸命描いた絵を、スマホで撮影するだけで「世界にひとつだけのNFT」にできるとしたら、やってみたくなりませんか。
子どもの描いた絵がNFTアートとして高額で取引されたというニュースを聞いて、興味を持った人もいるかもしれません。

NFTって難しそう…って思われがちですが、実は親子で簡単に楽しめる仕組みなんです。
この記事では、NFTのことをよく知らない方でも安心してスタートできるよう、子どもの絵をNFTに変える具体的な方法を丁寧にご紹介します。
NFTって何?子どもと一緒に学べる「新しい絵の未来」


NFTについてよく知らない方も多いでしょう。
ここでは、難しい専門用語を避け、NFTの基本的な考え方と子どもの作品との関係を紹介します。



最後に、なぜ今「子どものアート×NFT」が注目を集めているのかも合わせて紹介します!
NFTとは?子どもの絵とどう関係するの?


NFT(Non-Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)とは、デジタルデータに「唯一の証明書(識別番号)」をつけられる仕組みです。
これにより、画像やイラストなどのコピー可能なデータにも「本物」としての価値が生まれます。



たとえば、子どもが描いた絵をスマホで撮影してデジタル化し、それをNFTとして登録すると、次のようになります。
- その絵が「世界で一つの作品」として証明される
- 作品をインターネット上で展示・販売できるようになる
- 世界中の人に見てもらうことができる
NFT化する前 | NFT化した後 |
---|---|
誰でもコピーできる画像 | 唯一無二の「本物」として価値がついた作品になる |
作品の価値が曖昧 | 価値が明確になり、販売や展示が可能 |
このように、NFTは子どものアートに新しい可能性を与えてくれる技術です。
ブロックチェーンって何?難しいことは抜きでOK


NFTのしくみを支えているのが、ブロックチェーンです。
ブロックチェーンとは、保存技術のひとつで、情報の履歴を記録して改ざんできないようにする「デジタルの記録帳」のようなものです。
NFTにおけるブロックチェーンの役割は、以下の通りです。
- いつ、誰が作った作品かを記録・証明する
- 過去の取引履歴がすべて残る
- 世界中の誰もが確認できる状態で保存される
つまり、ブロックチェーンは作品が「本物である」と証明するための土台となる技術なのです。
難しい知識は不要です。



「この絵はうちの子が描いたという証明が残る」とだけ覚えておけば十分です。
なぜ今、子どものNFTアートが注目されているのか
近年、小学生の作品がNFTとして出品され、数十万円から数百万円で取引された例が話題になりました
その背景には、次のような理由があります。
- 子ども独特の自由な発想や色づかいが、アートとして高く評価されている
- NFTの出品が簡単になり、誰でも挑戦しやすくなった
- メディアで紹介され、認知度が一気に広がった。
こうした変化により、子どもたちの作品も「デジタル時代のアート」として新しい注目を集めています。
子どもの絵がNFTになるまでの3ステップ


子どもが描いた素敵な絵をNFTにするのは難しいと感じる方もいるかもしれませんが、実はスマホひとつで始められます。
ここでは、子どもの絵をNFTにする方法を、親子で楽しめる3つのステップでご紹介します。
ステップ1|絵をスマホで撮影・デジタル化する
まずは、子どもが描いたお気に入りの絵をスマホで撮影します。
専門的なカメラは必要なく、いつも使っているスマホでOKです。
できるだけ明るい自然光の下で撮影すると、きれいに仕上がりますよ。
撮影のちょっとしたコツはこちらです。
- 白い背景を使うと絵が映える
- 写真が曲がらないように真上から撮影する
- 撮影後、明るさや色味を少し調整するだけで見栄えがアップ



少し工夫するだけで、アート作品としての見た目がぐっと引き立ちます。
ステップ2|無料ツールやアプリで画像を加工する
撮った写真をそのままNFTにすることもできますが、無料アプリでちょっと加工してみると、さらに素敵になります。
おすすめはCanva(キャンバ)など、簡単に使える画像加工ツールです。
Canvaで簡単にできることは次の通りです。
- 背景を削除して透明にする(有料プラン)
- 名前(ニックネーム)や日付を入れて個性を出す
- フレームや装飾を加えて作品らしくする
特別なスキルは要りません。



親子で「どんなデザインにしようか?」と会話しながら進めるのがおすすめです。
ステップ3|NFTマーケットプレイスで登録・出品する
ここまでで絵の撮影と加工ができたら、いよいよNFTとして登録・出品するステップです。
画像をNFTマーケットプレイスにアップロードします。
登録も出品も数分で完了します。



初心者に優しい日本語対応のサイトもあるので安心ですよ。
おすすめのサイトはこちらです。
- HEXA(ヘキサ):日本語対応で操作が簡単、初めての方にぴったり
- OpenSea(オープンシー):世界最大規模のマーケット。世界中の人に作品を見てもらえる可能性も
ここでは、初心者でも扱いやすい「HEXA(ヘキサ)」という日本語対応のNFTマーケットプレイスを使って、実際の手順を解説します。
- 日本語対応、ウォレット不要、無料でNFT発行OK
- Twitterアカウントとメールアドレスがあればすぐ始められる
- 親子でも取り組みやすく、子ども向けNFT事例も多数
- HEXAにアクセスする
https://hexanft.com/ にアクセスします。 - Twitterアカウントでログイン
- トップページまたはヘッダーメニューの「NFTを販売」ボタンをクリックします。
- Twitterアカウントの認証が求められるので、指示に従ってログインし、HEXAとの連携を許可します。
※Twitterアカウントを持っていない場合は、親が事前に無料作成しておきましょう。
- NFT化したいデータのアップロード
- ログイン後、NFTにしたい画像、動画、音声、3Dデータなどをアップロードします。
- 対応ファイル形式はPNG、JPG、JPEG、GIF、BMP、GLB、MP4(H.264/AVC)、MP3で、サイズは100MB以下です。
- ツイートをNFT化する場合は、該当ツイートのURLを入力します。
- 販売条件の設定
- 発行チェーンを選択します(PolygonまたはEthereum)まずはPolygonでOK
- 販売形式を選択します(固定価格販売またはオークション)。
- 販売方法を選択します(先着順または抽選)。
- 販売価格、希望販売期間(最大1ヶ月)、二次ロイヤリティの割合を設定します。
- 個別NFTの設定を行います
- 価格の設定:販売価格(オークションの場合は最低入札価格)を設定します。
- タイトル:作品の名前(例:「あおいそらのぼうけん」など自由に)
- 説明文:作品の想いやストーリーを書くと伝わりやすくなります。
例:「8歳の娘が初めて描いた海の中の世界。カラフルな魚たちに注目してほしいです。」 - 画像アップロード:子どもの絵の画像を選択してアップロードします。
- 発行申請
- メールアドレスを入力し、利用規約に同意して「NFTを発行する」ボタンをクリックします。
- 申請完了
- 初めての場合のみ、「仮登録完了のお知らせ」が登録したメールアドレスに届きます。
- メール内に記載されているリンクをクリックしてメールアドレス認証を行えば、NFT発行申請完了です。
これで、子どもの絵が「世界にひとつだけのNFT作品」として公開されます。
売れる・売れないに関係なく、「誰かに見てもらえた」という体験が何よりの宝物になりますよ。



「まずは試しに出してみる」気持ちで十分!
初めてでも10分ほどで出品できるので、ぜひ気軽にチャレンジしてくださいね。
親子でNFTを楽しむために気をつけたい3つのこと


NFTはワクワクする新しい体験ですが、子どもと一緒に楽しむには少しだけ気をつけたいポイントもあります。
プライバシーの守り方や、親としての心構え、そして「売る」だけじゃない楽しみ方について、やさしくご紹介します。
子どものプライバシーや安全性は大丈夫?
NFTに限らず、インターネット上に子どもの情報を出すときは慎重に考えたいところです。
NFTを出品する際、作品紹介に名前や顔写真を入れてしまうと、個人が特定されるリスクがあります。
安全に楽しむためには、次のような工夫が有効です。
- 作者名は本名ではなくニックネームを使う
- 顔写真や学校、住所が写っている画像は使わない
- 作品紹介文にも個人情報を入れない



ちょっとした気づかいで、子どもの安全を守りながら安心してNFTに挑戦できますよ。
「高額売買」に振り回されない心構えとは
「小学生の絵が数百万円で売れた!」という話を聞くと、つい夢が膨らんでしまいますよね。
でも、NFTで高額取引されるのはごく一部の例です。
本当に大切なのは、金額ではなく「作品を世の中に出す」という経験そのものです。
- 見てもらう楽しさを大切にする
- 結果よりもプロセスを一緒に楽しむ
- 他人と比べず、自分たちのペースで楽しむ
- 売れるかどうかより、制作を通じた体験を重視する
- できたことを一緒に喜ぶ姿勢が大切
親が「お金よりも楽しさ重視」で関わることで、子どもものびのびと挑戦できます。



こうした関わり方が、子どもにとってもポジティブな体験になります。
作品を売る以外に楽しめるNFT活用のアイデア
NFTは「売る」だけが目的ではありません。
家族や友達との思い出として、また学びのツールとしても楽しめます。
たとえばこんな活用法があります。
- おじいちゃん・おばあちゃんにNFTをプレゼントする
- 家族でコレクションして「デジタル作品展」を開催
- 学校の自由研究で「NFTってなに?」と紹介する
こうしたアイデアを取り入れれば、NFTを通じて親子の時間がもっと楽しく豊かになりますよ。



売る・買うだけじゃなく、NFTを「楽しむツール」として活用すれば、より豊かな体験になります。
NFTをきっかけに広がる「学び」と「親子時間」


NFTは単なる流行ではなく、子どもたちの未来につながる“学びの入り口”になる可能性を秘めています。
ここでは、親子で一緒に取り組むことで得られるメリットや、将来の教育にも役立つポイントをご紹介します。
子どもの創造性・自己表現を伸ばすチャンス
NFTは、子どもが描いた絵や発想を“世界にひとつだけの作品”として発信できる場所です。
学校の図工の時間やコンクールとはまた違った表現の場になります。



NFTを通じて、自分の絵を「作品」として発信できることは、子どもにとって大きな自信になるはず!。
- 何気なく描いた落書きが「作品」として価値を持つ
- 自分の発想が誰かに届く体験ができる
- 誰かに見てもらえることでモチベーションが上がる
- 「見せるために描く」ことで工夫する力がつく
- 「自分らしさ」を表現することの楽しさに気づける
こうした体験は、子どもの自己肯定感を高め、将来にもプラスになる貴重な経験となります。
親子で一緒に体験するデジタルアートの魅力
NFTづくりは、親子で一緒に試せるデジタル工作のようなもの。
難しい作業がなくても、一緒に絵を撮ったりアプリで加工したりする中で、自然と会話が増えていきます。
- 「この色いいね」「もっとこうしたら?」と一緒に考える楽しさ
- うまくいかなくても笑って乗り越える経験
- 子どもの感性を知ることで、親自身の気づきや学びにもつながる
- 完成した時の達成感を一緒に味わえる



作る過程そのものが、親子の絆を深める大切な時間になります。
NFTから始まる、未来の職業教育という可能性
NFTをきっかけに、子どもは自然とデジタルやクリエイティブな世界に興味を持つようになります。
これは、これからの時代に必要とされる力と直結しています。
たとえば…
- 自分の作品を発信する力(表現力・発想力・デザイン・発信・プレゼンなど)
- ツールやアプリを使いこなすスキル(ITリテラシー)
- 世界に向けて挑戦するマインド(国際感覚)
- 「好きなことを仕事にする」発想や視点



NFTは遊びながらこれらを育める、まさに“未来につながる学び”のチャンス。
職業としてのアートやテクノロジーにも、早い段階で興味を持つきっかけになります。
まとめ|NFTは、子どもと一緒に楽しめる未来の体験ツール
この記事では、NFTとは何か、そして子どもの絵をNFTとして楽しむ方法や、その広がりについてわかりやすくご紹介しました。



はじめは難しそうに感じるNFTですが、実際はスマホひとつで親子一緒に体験できる身近な世界です。
NFTを通じて、子どもが自分の表現に自信を持ったり、親子のコミュニケーションが深まったりと、思わぬ良い変化が生まれることもあります。
まずは気軽に、できるところから始めてみてはいかがでしょうか?
- NFTは子どもの絵に「唯一の価値」を与える技術
- スマホと無料ツールがあれば誰でも始められる
- 子どもの安全や心の成長にも配慮することが大切
- 販売だけでなく、家族の思い出作りにも活用できる
- 創造性やデジタルリテラシーを育てるチャンスになる
NFTは、親子で未来を体験できる貴重なきっかけです。
まずは一歩、楽しみながら試してみてください。